近年は、幼児期から習い事をさせる家庭が増えてきました。
しかし、遊び盛の子どもに習い事をさせるのは抵抗があるという方も少なくないでしょう。
そう考えると、『本当に幼児教育は必要なのか?』と疑問に感じている方もいらっしゃると思います。
適切な幼児教育が教育の効果を最大限に高める
ことわざに『三つ子の魂百まで』という言葉があります。
これは『3~4歳までに習い事をさせることで将来に役立つ能力がつく』という意味があります。
実際に、ノーベル経済学賞のヘックマン教授はこのように発言しています。
『3~4歳の時期に適切な教育を受けずに育った子供は、教育投資の効果が小さくなってしまいます』。
そのため、学習意欲を高めることが難しくなってしまう、と。
そう考えると、この時期に教育をはじめることで、将来にも役立ち、学ぶ力もつくようになるのでしょう。
幼児教育で大切なこと
ただ、幼児教育の内容も大きく関係していますから、勉強させれば良いというわけではありません。
むしろ、幼児教育で大切なことは、文字の読み書きよりもコミュニケーション能力になります。
そして、さまざまな点から考える力を身につけることが重要になるといわれています。
つい、勉強というと文字の読み書きを重視しがちですが、これは親が満足するだけで、子どもは満足できずその能力も小学校を入学する前には消滅してしまうといわれています。
幼児教育でコミュニケーション能力と考える力を伸ばす
一方でコミュニケーション能力が高く考える力がある子どもは、将来的にも役に立ちます。
文字の読み書きは学業の上で自然と学んでいきますから、幼児教育の内容を考えている方は、ぜひコミュニケーション能力と考える力を伸ばしてあげましょう。
そのためには、幼児期からいろんなことに興味を持たせ、チャレンジさせていくことが大切です。
『あれはダメ、これはダメ』と親が子どもを抑えつけてしまうと、せっかくの能力も伸びなくなってしまいます。
子ども英会話に行かせたい
2011年から小学校でも必修科目になった英語。
高学年の授業だけですが、ネットの普及によりさらにグルーバルな社会が身近になった昨今では、英語が話せない・聞き取れないでは仕事になりません。英語は会話が出来て当たり前の時代。
グローバルな時代に必要不可欠な英会話
しかし学校の授業だけでは身になっていないのが現状です
実は子どもの知的好奇心が一番発達するのは幼少期。
そんな幼少期から様々な学習を始めると英語の上達も早いといいます。
英語は今でも必須科目で3~10年間勉強しています。
それでも英語が苦手と言う人に多いのは、読み書きはある程度わかっても会話になると出来なくなること。
英会話を得意にするには対話学習がカギです。
子どもに英語を慣れさせるには
幼児期の子どもは学ぶことが最も発達している年齢です。
言葉もどんどん覚えて「まぁ、こんな言葉いつの間に覚えたの?」などと、大人を驚かせます。
同様に英語に慣れることで、英語能力アップが期待出来る幼児期から英会話教室に通わせる親も増えてきました。
幼児期の子どもが言葉を覚える一番の手段が「マザリーズ(母親言葉)」といいます。
お母さんが話し掛ける言葉に耳を傾けて、言葉を覚えていくと言います。
英語も同じで、DVDやCDを掛けて「さぁ覚えなさい」と言うより、語りかける環境が一番の学習につながります。
英会話教室に通わせて家でもコミュニケーションをはかる
幼児期の英会話教室では、絵本を読み聞かせ、絵を見せて単語を覚えさせ、会話をすることで、子どもと対話をしながら日常生活に英語を取り入れています。
これをさらにレベルアップするためには、お父さん・お母さんの協力も必要です。
子どもと一緒になって家で復習をし、1日30分でも英語で会話をする時間を共有することです。
「私たちが話せないから英会話教室に頼っている。」という人もいるでしょう。
このような場合でも一緒にDVDやCDを見て聞いて、子どもの学習時間に付き合うだけでも効果的です。
子どもがお父さん・お母さんと一緒に過ごす時間も増えてきますね。
世界的に注目されている幼児教育、モンテッソーリメソッドとは
近年注目されている『モンテッソーリメソッド』。
モンテッソーリメソッドとは、今世界的に注目されている教育法のひとつです。
モンテッソーリメソッドの特徴
特徴は、自由な個別活動や子どもの自発性を重視する、縦割りクラスなどが挙げられます。
自由な個別活動とは、一人一人の活動を大切にすることです。
これは、集団行動だけでなく、個人の行動を自由にさせてあげるというもの。
親が子どものやることを押さえつけるのではなく、やりたいようにやらせてあげるというものです。
そうすることで一人で行動する楽しみを見つけ、自分のリズムで動くようになります。
自発性を重視した教育法
これは、子どもの敏感期に行うと良いといわれています。
この時期に自由に個別活動させることで、一人行動が苦にならないようになるでしょう。
また、その行動を納得のいくまで繰り返させてあげることも大切です。
自発性を重視するというのは、言葉のとおりで、子どもが自然と知的好奇心を掻き立てられるように、『自由な環境』を作ってあげます。
こういった環境を作ってあげることで、個別活動もすんなりできるようになるでしょう。
モンテッソーリメソッドにおける縦割りクラスの位置づけ
縦割りクラスとは、家庭的な雰囲気作りを重視しているクラスのことをいいます。
このような方法を取ることで、子どもはお互いから学んでいきます。
たとえば、年下の子は年上の子の行動を見て成長します。
年上の子は、年下の子の面倒を見るようになります。
これらは縦割りクラスで自然と学んでいきます。
縦割りクラスが大切だといわれるのはそのためなんですね。
モンテッソーリメソッドの目的
子どもたちはこういった環境の中、日常生活の練習や、感覚教育、言語教育などを学んでいきます。
日常生活の練習なら、自分の生活から自立する力を身につけさせます。
使用するものは、子どもサイズであること、本物であること、子どもが積極的に取り組めるように色や形がキレイなものを選ぶようにしましょう。
環境だけでなく、使うものもモンテッソーリメソッドでは重要です。