髪の毛が生える仕組みや性質、薄毛の悩みについて
髪の毛は毛包で作られ、毛包の中には毛母細胞と毛乳頭からなる毛球が存在します。
毛母細胞で血管から運ばれる酸素や栄養をエネルギーに変換し、毛が作られています。
毛乳頭はさまざまな物質を分泌し、毛母細胞の働きを助けています。
髪の毛が成長する仕組み
その様に作られる髪の毛には、硬毛と軟毛がありそれぞれ特徴が違います。
軟毛は、直径が細くメラニン色素も少ないので、薄い色をしています。
乳児期はこの軟毛が多い状態で、大人へと成長していく過程で軟毛が太く色の濃い硬毛へと変わっていきます。
髪の毛は人に約10万本生えているとされており、健康な人でも毎日100本程度自然に抜け落ちていると言われています。
AGAの人は成長期が短くなっている
髪の毛にはそれぞれ寿命があり、生えては抜け、新しく生えると言うサイクルを繰り返しています。
これは毛周期と呼ばれており、毛包が成長、退行、休止のそれぞれの期間をへていく事を指しています。
通常は成長期が一番長く続くのですが、AGAの人は成長期が短くなります。
その為、髪の毛が十分に成長せず薄毛につながります。
抜け毛は、人によって夏から秋にかけて増えるという人も多いです。
AGA以外の脱毛の原因
脱毛には、AGA以外にもさまざまな原因があります。
AGAの特徴は、前頭部や頭頂部など限定した場所で抜け毛や薄毛がおこります。
またAGAは、遺伝やDHTなどが原因でおこるとされています。
この部分以外で薄毛の症状が見られる場合は、他の脱毛症が原因になっている場合が多いです。
薄毛で悩んでいるのは現代人だけではなかった
薄毛で悩んでいるのは、現代人だけではありません。
実は、紀元前1500年程度前に書かれた医学書には、すでに薄毛治療について記述されています。
古代の墓からかつらをかぶったミイラが多く出土している事も、薄毛に対する悩みや対策が古代からあった証拠になります。
それぞれの時代で、医師たちが薄毛の対策を考えています。
古代の医師は、鳩の糞を使った薄毛治療薬を作っています。
また、ヤギの尿などの使用も試みられていたようです。
古代でも、最終的に男性ホルモンが薄毛の原因ではないかと言う説がでていました。
現在では、男性ホルモンや生活習慣の見直し、ストレス解消などが薄毛治療に有効とされています。