AGA治療」って何?
近頃、「AGA」という単語をテレビなどで目にする機会が以前より増えていると思います。
AGAとは、男性型脱毛症のことです。男性型脱毛症とは、成人男性に良く見られる薄毛のことで、思春期を過ぎた頃から額の生え際が後退したり、頭頂部が薄くなったりする症状を表しています。
原因は主に男性ホルモン
原因は主に男性ホルモンにあるといわれています。
髪の成長サイクルがDHTという男性ホルモンによって乱されることで起こることが分かっています。
DHTは元々はテストステロンという髪の成長を促すホルモンなのですが、リダクターゼという酵素と結びつくとDHTに変身します。
なぜ変身するのか、遺伝や生活習慣など様々な原因が考えられますが、詳細は解明されていません。
医療機関でのAGA治療とは
医療機関では、AGAに対する治療法として大きく分けて2種類の治療法があります。
一つ目は、発毛や育毛促進を目的とした治療薬を使う方法です。
最も一般的な治療薬としてよく使われているのは「プロペシア」という内服薬と、「ミノキシジル」という外用薬です。
プロペシアは、DHTの働きを抑える効果を持っています。
ミノキシジルには頭皮の血行を改善する効果があり、発毛効果の期待できる塗り薬です。
二つ目の治療法は、施術を行う方法でAGA治療薬を直接頭皮に注入する方法です。
これをメソセラピー療法といいます。
頭皮に直接注入することで、効果を薄めることなくダイレクトに浸透していくので効果をより早く感じることができます。
最新のAGA治療技術
他にも新しいAGA治療としてHARG療法という施術にも注目が集まっています。
こちらは髪の毛の成長因子から取り出した成分と、髪の成長を促す栄養分を頭皮に直接注入して発毛を促す再生医療を利用した治療法です。
これらの代表的な治療法の他にも、毛根ごと皮膚を移植する「自毛植毛」と呼ばれる治療法も、副作用の少ない治療として注目を集めています。
植毛という治療は以前からありますが、自分の皮膚を移植することで拒否反応が起こらないというメリットの点で、従来の植毛とは少し違います。どの治療法でも、医療機関を受診して専門医の指導の下にすすめていきます。