AGA(男性型脱毛症)の原因と脱毛症の種類
育毛についてネット上で検索しているとAGAという言葉をよく見かけますが、これは何を意味しているのでしょうか。
AGAはAndrogenetic Alopeciaの略で男性型脱毛症という意味です。
男性型脱毛症というのは、その言葉通り主に男性に見られる脱毛の症状で、頭頂部の中心から髪が抜け落ちたり、額の生え際が後退したりするのが主な特徴です。
AGAで薄毛になる原因
AGAの原因はテストステロンという男性ホルモンです。
実はテストステロンだけでは脱毛は起こらないのですが、5aリダクターゼという酵素と合わさると、テストステロンがジヒドロテストステロンというホルモンに変化し、これが毛が抜けるように指示を出してしまうのです。
AGAは遺伝的要素が大きいと言われていますが、AGAになりやすい遺伝子を持っていても必ず脱毛が起こるわけではありません。
AGAと生活習慣の関係
AGAになりやすい家系であっても全くその症状が出ない人もいるのは、生活習慣などの要因も深く関わっているからです。
育毛に取り組む人が生活習慣を見直すことが大切なのもそのためです。
生活習慣によって遺伝的な傾向を克服することが出来る場合も多いのです。
例えば、食生活が高カロリー・高コレステロールであると血中コレステロールや中性脂肪が増えるので、血液がドロドロになり、健康な髪の成長が妨げられてしまいます。
髪に良い栄養分を含んだ食生活に切り替えることが大切です。
脂漏性脱毛症の対策法
AGAの他に脂漏性脱毛症というタイプも存在します。
頭皮から皮脂が適度に分泌されていれば、それは良いバリア機能となるのですが、皮脂が過剰に分泌されると毛穴が塞がれてしまい、髪の成長が妨げられ、脂漏性脱毛症が起こってしまいます。
これを防ぐためには頭皮を清潔に保つ必要があります。
しかし、洗髪の回数が多過ぎても皮脂を除去し過ぎてしまい、反対に皮脂の過剰な分泌を促すことにつながってしまうので注意が必要です。
女性の薄毛によく見られるびまん性脱毛症
女性の薄毛によく見られるびまん性脱毛症というタイプも存在します。
これは男性のように部分的に集中して脱毛が起こるのではなく、全体的に髪のボリュームが少しずつなくなっていくのが特徴です。
これはかなり薄毛になるまで気付きにくいので注意が必要です。
脱毛や薄毛の原因はさまざま
薄毛は、髪が細くなり、抜け落ち、髪の毛が正常な成長をしない状態を指します。
薄毛が進行すると、頭皮が見えて髪の毛の密度が薄くなる状態に陥ります。
薄毛の原因は、大きく分けて遺伝、ホルモン、食生活・生活習慣、ストレスになります。
薄毛と男性ホルモンの関係
これらの原因が複数組み合わさり、薄毛が進行している場合が多いです。
男性ホルモンのテストステロンは体毛の成長を促進させますが、髪の毛の成長を妨げる働きをする場合があります。
遺伝は薄毛に大きく関わっており、最近では男性ホルモンを受け取る受容体の遺伝子を調べる事ができます。
この検査では、男性ホルモンの影響を受けやすい体質かどうかを調べる事が可能です。
薄毛専門医院などでは、処方の前に遺伝子検査をおこない個人の遺伝子に沿った処方や治療をおこなっています。
ストレスは、薄毛や抜け毛にとっても大敵です。
ストレスがたまってくると、自律神経やホルモンバランスにも悪影響を与えます。
生活習慣による薄毛の原因
また、血流が悪くなると毛根に栄養分を十分運べないので、発毛が十分におこなわれない原因ともなります。
髪の毛を作るには、ビタミンやミネラルが必要です。
しかし、現在の食生活では十分に摂取できない場合も多くなっています。
また、不規則な生活は髪の毛の成長を妨げます。
さらに、頭皮の健康は発毛にも大きく関係しています。
食生活の乱れや喫煙習慣
生活習慣での薄毛原因は、食生活の乱れや喫煙習慣などです。
食生活で肉や油の摂り過ぎで血中コレステロールが増えると、血がどろどろになり末端の頭皮まで血が流れにくくなります。
すると、血液によって運ばれる栄養素が十分に届かず薄毛につながります。
また、健康な髪を作る為にはたんぱく質やビタミン、ミネラルが必要不可欠です。
食事からこれらの栄養素が十分摂れない場合は、健康な髪の毛は育ちません。
その為、無理なダイエットをおこなうと栄養不足によって抜け毛が増加する事があります。
また喫煙習慣がある方は、たばこのニコチンが血管を収縮させるので、抜け毛を促進させる原因になると考えられています。